モーガル(Mogul)工場日誌

80分の1、16.5mmゲージを中心とした鉄道模型工作

9040型 (30)

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 大変ありがたいことに、N村さんがスチームドームを旋削してくれました。N村さんありがとうございます! 

 早速ボイラーに取り付けます。煙室サドルも何とか形にしました。結局ブロックを継ぎ足さなくても、ちょうどいい高さを確保することができました。サドルのブロックは外側を広がる形で湾曲させましたが、直線のまま、煙室に接するパーツと接続させたほうがすっきりできるようです。

9040型 (29)

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 煙室サドルを作っています。ボイラーに当たる部分は0.5mm厚の板に埋め込みリベットの穴をあけてから曲げたうえで切り出しました。その下は5㎜厚のブロックを8本組中セットの鑢で削りだしたところです。少し高さが不足するようですので、1.5㎜厚の板を継ぎ足そうかと考えています。

 力ずくで作っている感じです。

C11 熊本 1973年 

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 東武鉄道蒸気機関車が復活するとのことです。機関車はJR北海道から貸与されるC11。 C11は、大井川鉄道真岡鉄道でも活躍していて、蒸気復活運転で人気のある車種といえましょう。

 自分の近くでいえば、五日市線で、C10とともに活躍していました。4~5歳の頃ですが、あたり一面畑の武蔵引田駅のあたりで客車列車を引いていた姿をおぼろげに覚えています。

 写真は1973年、熊本です。修学旅行中に列車内からの撮影。

9040型 (28)

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 ボイラーに幅0.8mmの帯板でバンドを巻きました。手持ちの0.8mm帯板は福原の0.2mm厚洋白でしたので、そのまま利用したのですが、ちょっと厚すぎました。内田さんのブログにあるようにエッチングが適当だったのかもしれません。

 煙突は、なんと、ブログをみたN村さんが鉄道模型社の部品をもとに3ピースで作ってくれました。スカートがちょっと大きいようですが、気にしません。

 サンドドームも、またまた、親切なMr.Hにいただいたもので、どんぴしゃりの部品です。

 こうして、いろいろな方に助けられて進んでいます。感謝感謝。

 

9040型 (27)

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 煙室前蓋の中央部の扉は、丸棒を11mm径に旋削したうえでドリルレースで角を丸めたものです。煙室内部に入る部分は煙室の内径に合わせた3mmくらいの厚さの丸棒です。

 先に作ったリベットを打った前蓋を、扉と裏打ちの丸棒でサンドイッチするけですが、それぞれの中心に2㎜のねじを切り、2mmの真鍮ねじで止めたうえで半田付けしました。真鍮ねじの頭はその後、旋盤で削り取ってしまいます。

 中央部には煙室扉ハンドルが付きますので、0.5mmのセンタードリルで穴をあけておきました。

 Mogul工場日誌の看板は、しばらく、コンソリ工場日誌にかえたほうがいいかもしれませんね。

9040型 (26)

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 本日は、まず、煙室前面蓋の工作。ゆうえんさんの作られた割り出し器をそのまま真似させていただいた器具を使います。まず、0.5㎜厚板に中心を決め、リベットの円周をげがきます。その後、中心に1.4mm穴をあけて割り出し器にねじで固定。ボール盤につけた珊瑚製のリベット押し出しの針で28等分の位置に印をつけます。同じ0.5㎜厚の板を裏においておくといいようです。

 その後、ダイのあるリベット打ち出し器でリベット打ち出し。(本当はボルトなので0.4mm線埋め込みの方がいいかもしれません。)大体の形に切り出した後、割り出し器の留め具にもう一度装着し、旋盤で円盤状にしあげました。

 次はいよいよボイラー。煙室は0.3mm板にリベットを打って丸めます。ボイラーは直径17mmですが、丸める作業で伸びたりするせいでしょうか、円周率3で51mmの長さが適当でした。煙室はこれにはまるよう、少しだけ直径を小さくしました。最前部のリベットは1.8mmピッチでだいたい煙室蓋のボルトと交互になります。

 煙室とボイラーは丸めた後、内田さんのFacebookの記事に従って、継ぎ目をロウ付けしました。ロウ付けは初めてでしたが、何とかなったようです。

 

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9040型 (25)

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  9040型を作りたいと思ったのは4半世紀前のことでした。そのころ、まだ鉄道模型社があり、鳥飼さんが部品ひとつ500円で旋削してくれるというので、ドームと煙突を作ってもらい、その後、煙室扉もつくってもらいました。煙室扉は手間がかかるということで、500円ではなかったと思います。

 今取り出してみると、煙室扉の周囲のリベットは30個で、2個多いし、真ん中の部分は空制化後クリートがなくなっているので割り出しは不要です。まず、この部品から作り直さなければいけません。

 それにしても、われながら呑気な製造計画であります。