モーガル(Mogul)工場日誌

80分の1、16.5mmゲージを中心とした鉄道模型工作

ED34

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 ED34は旧南武鉄道の1000型(1928年製造)で、1961年にED27に改番された機関車です。日立の初期の電気機関車のひとつ。生まれてから国鉄で廃車になるまで、南武線青梅線以外には足を踏み入れませんでした。

 出力700kwのため牽引定数は35で、ED16やED17の80と比較すると随分、非力でした。ちなみにED16は900kw、ED17は915kwです。しかし、非力なわりには、よく使われ、日本の高度成長を支えてくれたようです

 小生が初めて意識してみたのは、小学生のころ拝島で入れ替え作業をしていた姿です。電気機関車といえばED16しか知らなかったので、形の違う機関車がいることに、印象づけられたのでしょう。

 中学で鉄研に入った後、追いかけたくても、気がついた時には休車。西国立で1971年春に写真を撮ることができました。

 模型は夢屋のキットを組み立てたもの。そのまま組むと車高がかなり高くなるので、ボルスター位置やモーターを変更して、何とか下げることができました。インサイドギアとモーターの取り付けが、高下駄をはかせたような形になり、音のうるさいのが大きな欠点です。これも、いつか改修したいのですが、いつになることやら。

 ところで、模型屋さんは、最晩年の姿を製品化することが多いのですが、このED34はそうではなく、ありがたかったです。

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