電車の仕掛品の最後は、この山陽電鉄356号です。
老人は昔のことはよく覚えているけど、最近のことを忘れるといいます。そうした老人のひとりとして、初めて買ったTMSの記事のことはよく覚えていて、この電車も1967年6月号に載っていました。製作者は高名な木村建夫さんです。
当時小学校5年生で、模型の経験もほとんどなかったのですが、木村先輩の作品の上品な仕上がりに心惹かれました。とりわけ、パンタグラフの自作というのは、ほとんど信じがたいことでした。
いつかは自分も挑戦しようと思いつつ、半世紀の年月が過ぎてしまいました。その間、パンタの自作など一度もやったことがありません。そろそろ挑戦しなければいけませんね。