鉄道ピクトリアルの1977年9月号と10月号にED16の設計者のひとり、大村福太氏が標記の記事を書かれています。
子供の頃から電気機関車というとED16くらいしか思い浮かべないほどなじみのある機関車なので、大変興味深く読みました。
中央線の勾配線と平坦線の両方を通して運転すべく設計しなければならなかったこと、勾配線での均衡速度を高めて経済性を追求するにはF形が望ましいと進言したもののD形での計画推進を求められたこと、種々の計算で抵抗器の抵抗値を決めていく作業が骨の折れるものだったことなど、設計者ならではの苦労が記載されています。