モーガル(Mogul)工場日誌

80分の1、16.5mmゲージを中心とした鉄道模型工作

ED17 27 (9)

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 ブレーキ関係の続きです。大小の梃子を結ぶリンクは、0.3㎜板を曲げた端部を作り、0.4㎜真鍮線で結びます。

 ブレーキシリンダーは昔のひかり模型のロストパーツです。小さい梃とブレーキシリンダーとの位置関係をやり直したりして、結構時間をかけてしまいました。

 この模型を作るうえで一番気乗りしなかった部分を終えることができ、ようやく仕掛品撲滅の先が見えてきました。

ED17 27 (8)

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 台車枠につくブレーキのリンク機構の続きです。リンクの土台は1.5㎜板を切り出します。芋付けはマづいだろうということで、実物に近い形で、下辺を1㎜ほど0.3㎜厚くらいまでヤスリ込み、表面を台車の表に出す形で半田付けしました。

 そこに小さいリンクを1㎜真鍮線でとりつけ、そのリンクと既に取り付けた大型のリンクを0.3㎜板から切り出した小さなリンクで結びます。中心には0.5㎜線でピンを打ちました。

ED17 27 (7)

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  床板は以前切り出した1.5㎜板です。これに1.6㎜の下穴を3か所あけ、2㎜のタップをたてます。こうしてエンドウのEN22の取り付け台が設置できました。MPギアとEN22の組み合わせが可能な見通しです。

 ドリルの穴開けのためのセンターポンチですが、所属クラブのお世話になって購入した、米国製のポンチ打ちを使いました。ケガキ線の中心を棒状のルーペで確認して位置決めしてからルーペを取り出し、ルーペの入っていた穴にポンチを差し込んで、上からたたくという仕組みです。黒色円形の台がおけることが前提で、使えるケースは限られますが、有用な工具です。 

ED17 27 (6)

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 かわり映えのしない写真ですが、ブレーキ引き棒をつけました。何年か前に作っておいた部品で、あまり出来がよくないのですが、作り替えてもあまり改善しそうにないのでそのままつけてしまいました。0.5㎜線でピンを打っています。

ED17 27 (5)

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 ブレーキ梃子を台車に取り付けます。大きな梃子は成形の上、台車に1.5㎜の穴をあけ、1.5㎜線でつけました。小さい梃子は、面倒ですが、0.4㎜板を▽状に切り出し、0.5㎜の真鍮線をリベット状に使って台車に装着。その際、台車のリベットは削り取っておきます。その▽状の板に梃子を1.0㎜線で装着。根気が養成されます。

ED61重連

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 中央線の山線区間は昭和30年代初めまでED17の重連が担当していましたが、さすがに老朽化し、新型のED61が投入されました。ED17同様に重連が基本ですが、ED17とは違い総括制御ができます。ED61の活躍は昭和40年代後半まで続き、自分も見ることができました。

 この模型は30年くらい前にアダチの完成品を購入したものです。もともとは、縦型モーターでゴムタイヤ付きの2軸を駆動する方式でしたが、10年くらい前、たまたまエンドウで14㎜スポーク車輪付きMPギアを見つけたため(初期のED61はスポーク車輪)、床板を含めて下回りを改造しました。全軸駆動でモーターはEN22です。

 改造後はいたって好調です。重量はあまりありませんが、粘着がよく、たのもしい牽引力を示します。

ED17 27 (4)

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 旧ED13の特徴として、ブレーキシリンダー回りが外に露出していることがあげられます。1.0㎜板からブレーキ関係の梃子を切り出しました。切り出す前に1.5㎜と1.0㎜の穴をあけておきます。