モーガル(Mogul)工場日誌

80分の1、16.5mmゲージを中心とした鉄道模型工作

ワラ1のこと

 ワラ1は、輸送量の増大に対応するため、2軸貨車として初めて17t積みとなった貨車です。しかし、聞くところによると、この貨車の導入について、技術陣からは大きな反対があったとのこと。その理由は、重量の増加に伴って軸バネを固くしなくてはならないが、そうなると、車体の線路への追随性に問題が生じる懸念がある、ということでした。

 鶴見事故の原因はワラ1の脱線だったそうで、ひょっとすると、このような技術陣の問題意識が関連しているかもしれない、という説があるそうです。

 なお、2軸貨車として最後まで残って活躍したワム80000は15t積みで、しかもドアが総開きになるので、車体がたわみやすく、線路への追随がよかったようです。

 模型の2軸貨車はまず脱線しませんが、実物は脱線対策に大変大きな労力がつかわれたようです。