モーガル(Mogul)工場日誌

80分の1、16.5mmゲージを中心とした鉄道模型工作

チップLED

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 土曜日だけど、諸般の事情であまり工作ができません。

 仕掛品については、後入先出の原則でいくのがいいように感じています。優等生的に古いものから順に片づけるのは、結構、心理的負担が大きいのです。

 この原則にのっとり、早くトラムを完成させねばなりません。塗装は何とか終わり、完全艶消しのFloquilグリーンにもクリアを吹いてわずかながら艶を与えました。

 次なるは、いつも気が進まない照明関係。チップLEDにウレタン線を半田付けすることから始めます。両面テープにチップLEDを置き、ウレタン線を両端につけるわけですが、チップLEDが動いてしまったりして、一発でいかないことも多いのです。

 腕の問題はあるものの、ほかにいい方法ないものですかね。

 ウレタン線をつけたら、エポキシ接着剤をチップLED裏側にたらし、固めるようにしています。

 車体内部の配線も頭が痛いところです。チップLEDを固定してから、ダイオードなどをつなげなければならず、それらの置き場や長さを余分にとってあるウレタン線の処理など、ああ、いやだ。

 

ナロハネ10

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 昭和33年頃、中央線にナロハネ10が投入されました。「頃」というのは、多くの模型資料に製造年が1958年と記されているのですが、実際には昭和32年から使用されている可能性があるように思えるからです。例えば、昭和33年3月の時刻表に「国鉄写真ニュース」があり、この車がすでに中央線の新宿~長野間と長野~名古屋間の夜行準急に連結されていると記されています。また、昭和32年10月1日改正の客車運用表には409列車にナロハネが入っています。

 この409列車、スニ+ナロハネ+東31組とあります。スニは東(飯田町)、ナロハネは長野、東31組は飯田町の編成です。東31は、オロ+ナハ+ナハ+オハ+オハ+スハフという6両編成。したがって409列車は8両編成だったことがわかります。

 昭和33年の客車配置表から類推すると、スニは17mのスニ30、オロはオロ36もしくはオロ40、ナハはナハ10、オハはオハ35もしくはオハ46だったろうことが推測されます。昭和33年には飯田町にスハフの配置がありません。時代及び列車が中央線では優等列車だったことを勘案すると、スハフ42だったのではと考えています。編成美からは程遠い列車だったようです。でも、こうした謎解きは面白いですね。

 模型は売れ残っていたFujiモデルのキットを組み立てたもの。軽量客車なのに重量280g以上で、ナロハネどころかカロハネと呼びたい代物です。早く軽量化改造工事をしないといけませんね。

 

 

 

8620形Mogul

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 5年前の写真ですが、当鉄道の8620形です。小生は2-6-0の軸配置が子供のころから好きで、TMSのトビーの広告を見ては指をくわえてました。また、中学の修学旅行が東北で、盛岡駅構内を行く花輪線の8620を見たのも強烈な思い出です。

 1980年、就職して最初のボーナスを握りしめて、四谷三丁目のみどりや(在庫品が多かった)に行き、憧れのトビーの未塗装キットを購入しました。

 その後、この機関車は長い眠りについたのですが、21世紀になってから、モーター交換、ギア・ギアボックス交換、機炭間わたり板設置、テンダー車輪のイコライジング化、PFMサウンド、ライトの点灯化などの改造を受け、活躍し始めた次第です。

 先日も書いた通り、エンジン部分の重量が少ないせいか、牽引力に問題があります。でも、ナハ22000系客車(珊瑚のキット、床板の木製化などで多少軽量化)5両編成は空転しながらなんとか牽引しています。

 ただし、B6や4030に負けるのは情けなく、対策をうたねばなりません。お気楽ですが、動輪に両面テープを貼ってしまいましょうか。

 

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2軸客車

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 正直なところ、2軸客車はあまり好きではありませんでした。でもご縁があって、珊瑚のキットをこれまで4両組み立てました。できてみると、それはそれ、次第に愛着がわき、将来、2軸客車で10両編成ぐらい作れないか、などと妄想が膨らみます。

 しかし、2軸客車は大きさの割に手間がかかります。特に室内灯は、キャパシターを入れたりするのに四苦八苦。機関車のサウンドと同じで、室内灯は一度入れると後戻りできなくなりますね。

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B6原形

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 当鉄道に3年前に登場したB6原形です。中央東線の歴史を調べると、八王子以遠甲府までの主力機関車は、電化前、B6→9600と変化したようです。その、大昔の雰囲気を味わいたくてキットを購入しました。

 キットをほとんどそのまま組み立てただけですが、ウエイトの補充はがんばり、重量327g。売りは燦然と輝くスチームドームとチムニーキャップです。これは、Mr.Needleが珊瑚の金メッキ部品を届けてくださったもの。当社社長は、親切な仲間にめぐまれてますね。 

 塗装があれてしまい、いつか塗りなおしてみたいと考えてます。乗務員は菜っ葉服ではなく、ちゃんと詰襟。といっても単に服を黒く塗っただけですが。菜っ葉服は戦後のものと聞いたことがあります。

 4030型よりも牽引力はあり、昨日の20両編成貨物列車は楽々と牽引します。なお、B6は従輪を前に、すなわちバック運転を基本にしていましたので、模型でもそうありたいものですね。

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4030型の引く貨物列車

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 昨年秋から出しっぱなしのモハ32他4両編成をしまい、昨年秋からしまいっぱなしの貨車を引っ張り出して貨物列車(20両編成)を作りました。

 4030型を久しぶりに取り出し、貨物列車の牽引にあたってもらいました。昔の貨車はバラエティに富んでいていいですね。

 悲しかったのは、ついでに8620を試してみたら、空転してこの編成を引き出せなかったことです。4030型より大きなモーターを積んでてボイラーも太いのに、情けない。根本的に手入れが必要なようです。

  ちなみに、4030型は301g、8620はエンジン部分だけで326gです。8620の粘着係数がかなり低いということなんですね。

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カワイの路面電車と9040型テンダー

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 本日の成果物は、このトラムの塗装と9040型テンダーの縁取り。

 トラムはいさみや店頭にできた架線集電レイアウトで遊ぶためのもの。カワイの路面電車の腰板を1mmほど縮めて神戸市電風にしてみました。

 塗装はマヌ34の時と同じ失敗をしてしまいました。すなわち、艶あり塗装をした後に艶消しクリアを塗ったところ、元の塗装がひびわれてきてしまったのです。

 マヌ34の時は屋根のみ塗装を剥がす大仕事でした。今回も同じく屋根の塗装でこのトラブル。剥がすまでには至らず、ペーパーで磨いて何とかごまかしました。

 多分、元の塗装が十分乾かないうちにクリアを塗るから起きるトラブルなのでしょうね。

 9040型のテンダーの方は、0.5㎜真鍮線の一端を真鍮板に半田で止めて反対側をペンチで引っ張りながら鑢掛けして甲丸線を作り、フレア部分の縁取りとしました。少しずつ形ができるのはうれしいものの、諸先輩の作例と比較してしまうと、つらいものがあります。まあ、いいか。