モーガル(Mogul)工場日誌

80分の1、16.5mmゲージを中心とした鉄道模型工作

9600形前部エアタンクの謎 (2)

銀箱なる天賞堂の96をおさげ渡しいただいたF井先輩より、先般の9600形前部エアタンクについて、ご教授いただきました。謎はかなり解明されました。いただいたお便りをご紹介します。

9600や8620の煙室座は全くのハリボテで、主蒸気管はその後の制式機と同じようにかなり内側を通っています。過熱蒸気が通りますから、機関車でも最も高温になる部分ですので、剥き出しということはなく、アスベストで覆ってカバーをしてあると思いますが、その形態は簡単には見えないこともあり写真とかはありません。もっというと、空制改造は工場ごとにかなり勝手にやっているので(そこが9600の面白いところでもある)カバーの形は工場ごとに違うと思います。模型では半世紀前の高校生の時に珊瑚ベースで作った16番のヤツ(上)と、珊瑚製を組んだ1/87の79618の写真(下)を送ります。16番のヤツは、煙室座の側板を外し、前後の妻板をエアタンクに合わせて削り、タンクの台座にしました。79618は制式機のようにストレートに落ちている煙室座のパーツが付いていました。16番の96は天賞堂にしろ珊瑚にしろランボードの幅が広いので、適当なところで煙室座の妻板を切ってしまえば、エアタンクのスペース的にも充分に余裕があると思います。あと一部の例外(東北に多かった)を除くと、前上のエアタンクは他で類を見ない太いモノがついています。珊瑚パーツで79618用の部品が残っていれば楽ですが(16番でも煙室座のパーツもあると思います)。」