終点の阿字ヶ浦には、小さなコンクリート製水タンクが残っていました。那珂湊には日通の事務所(確か昔のTMSに実物写真と模型の作例があったと思います)跡の建物が残っていました。ホームの構内踏切も最近はめったに見られないものですね。
天賞堂のED16
貧乏鉄道で完成品はほとんど持ってないのですが、ED16 には特別の思い入れがあるため、天賞堂が初めて発売したとき、思い切って購入しました。
それまでのED16の製品のなかで、印象把握はピカ一だと思いますし、その後の天賞堂の再生産品と比較しても、優れていると思い込んでいます。(最晩年の形態を模型化したことだけが残念、本機が輝いていた、戦前から昭和30年代くらいの姿にしてほしかったです。)
しかしながら、この機関車、走行させるとときどき息をする問題がありました。今回久しぶりに取り出し、走行中に電流計をみていると、ごく短時間のショートが確認されました。
ショートの場所を捜索すると、やはり先台車です。若干の首振りを許す構造になっているのですが、それが原因です。先台車を取り外し、少し裏打ちして首振りを殺すと、全くショートのない安定した走りになりました。
それにしてもED級なのに貨車23両をやすやすと牽引するのは驚きです。
松本の客車(10) 格下げナロ
松本の格下げナロの室内灯を点灯させるため、ボルスターに絶縁側のための集電シューをつけ、非絶縁側からの接点としていさみやの1.4㎜ラグ板をつけました。
また、室内灯がつくと室内がよく見えるようになってしまうため、椅子をつけようと思いました。しかし、ペーパー車体なので3X3の檜棒が車内下部に接着されていて、通常のクロスシートをつけると、車体側板から3㎜内側になってしまいます。
そこで、格下げされたのだから、ナハ22000の一部と同じように、通勤用のロングシートに改造されたことにしました。カツミのロングシートを使い、そのままでは、上部が窓に出てしまうため、背もたれを1㎜くらい低くし、そのうえで茶色に塗装して車内に接着。
試運転してみるとショートしまくるため、シューの位置に問題があるのかといろいろやってみましたが、解決しません。高い電圧でショートさせ、ショートの位置をさぐったところ、なんと、一つはブレーキシューの一方が絶縁車輪に接触することが判明。さらに、絶縁車輪は台車側面にも時々接触することがわかりました。
そこで、ブレーキシューを薄くヤスるとともに、絶縁車輪には絶縁ワッシャをかませて台車に接触しないようにしました。
こうしてなんとかショート問題を解決。
しかし、もう一度試運転してみると、かなりの走行抵抗です。車体が軽くても集電シューやらワッシャやらでピボットの特性がいかせないのです。
結局、あまり使い勝手のいい車両にはならなかったようです。でも、小高台車の問題を把握できたのは収穫でした(負け惜しみ)、嗚呼。